本日、妻は市内でべんがら染めのワークショップのため、息子と終日お留守番。
暇をもてあそぶ息子は、ついついYOUTUBEにハマってしまう。
これではイカンと思い、地域の仲間たちが活動している「ふるさとの家」に連れ出した。
ふるさとの家
古民家を移築したこの家は、今まで町が管理していたんだが、有効利用していこうと仲間たちが保存会を立ち上げ活用している。茅葺屋根の立派な古民家だ。
維持管理が必要で、月に1回、カヤの保存のためにと囲炉裏で薪を燃やし、その煙でカヤを燻している。
保存会の管理作業中にもかかわらず、いつも同級生の友達と遊ばせてもらっている。
本当にありがたい存在だ!
氏神様・新山神社へ
息子を預けてから帰宅しようと思ったんだけど、ふと、ふるさとの家から至近距離にある氏神様のことが気になった。
新年度を迎えたんだし、ご挨拶しておこう!と思いつき、ひとりで向かった。
いつも家族で参拝していたので、その時、ひとりでは初めてだったことに気が付く。
手水舎でお清めをして、鳥居をくぐり階段を登る。
昔、すぐ脇の道路が「国道」になった際、煩悩の数だけあった階段が工事によって一部埋められてしまったんだそうだ。
数えてみたら確かに10段ほど足りなかった。
階段を登りきり、境内が広がる。
「新山神社」のご祭神は、「大国主命(オオクニヌシノミコト)」。
参拝で重要なことは、祀られている神様の感覚を知り、祈りを向けることなんだそうだ。
ご祭神は、読んで字の如く、大きな国の主となるための功徳。
場を守り、人々を導く。
そんなご利益をイメージしながら参拝した。
大工の町・五戸
かつて、五戸町には腕の良い大工がたくさんいたんだそうだ。
「大工になるなら五戸に行け」っていわれるぐらい。
新山神社の拝殿は昭和6年に建立された。
森田定吉、本田万太郎両氏の宮大工が建造した、と記されている。
そして見事な彫刻!県下でも珍しい建物らしい。
雪が完全に解け、冬季間中に落ちた枝葉が目立った。
木々に巻かれた「紙垂(しで)」が境内中に散らばっていたので拾い集めた。
何度も訪れているが、行事のある時以外、ほとんど参拝する方を見かけたことがない。
今朝から頭がすっきりしなくて、気怠さもあったんだが、ピーンと張り詰めた神社の空間に触れ、背筋が伸び、晴れ晴れした気分になれた!
「昔は、夏祭りとか賑わったんだろうなぁ」
浴衣着て、出店があって、地域ごとの集まりがあって。
うたって踊って。神様もきっと待ち望んでいるんだろうなー。
そんな、ここでは見たことのない光景を頭に思い浮かべながら、帰途についた。
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