林業卒業旅行(フィンランド・スウェーデン)その3

卒業旅行3日目は、スウェーデン最後の日。

この日は実際の林業現場を見学しました。場所はストックホルム郊外、中心から車で1時間半ほどの場所。

北欧らしい長閑な農村風景を眺めながら現場に到着。

林業現場

現場は民有地で、林相は欧州アカマツ、シラカバ、ナラなどの北欧を象徴するような単純林。

機械はジョンディア。これ一台で1日600m3ほど生産するそう。

朝8時~午後2時、それから夜5時頃までの2交代制。

日本と違う点ですが、まず、所有者が木材販売業者に依頼。

それから木材販売業者が伐採業者に依頼するという流れ。

ここで作業していた伐採業者社長は、あくまで販売会社から伐採搬出を委託されただけ。

丸太の販売だけでなく、機械の手配まですべて木材販売業者が行うそうです。

「伐採後のここはどうするんですか?」という私の質問に、

スウェーデンでは、あくまで所有者に植栽をする義務があるそうで、8年以内に実行すること。そしてお腹のあたりまでの植生の回復を求められるそうです。

??

いくら聞いても返答があいまいそうだったので、後日調べてみたいと思いました。

北欧林業が正解みたいな見方を日本人はついついしてしまいそうですが、僕は鼻から疑っていました笑

いいところは吸収し、日本にそぐわないものはちゃんと切り替えることが大事。

同行者たちともいろいろ議論できて大変有意義でした。

ちなみに全森林の所有者比率は民有林8割、素材生産量は日本の3倍だそうです。

ヴァーサ号博物館

この日はヘルシンキ行きのフェリーに乗る前に時間が少し余ったので急遽、ストックホルムの人気の観光名所「ヴァーサ号博物館」に向かうことに。

当日のスウェーデン国王の命により造船され、1628年に初めての航海で沈没した戦艦。

高さが52m、長さ69m、大砲の数が64という巨大さ。

突風に煽られ沈没したそうですが、1961年に船が引き上げられ、そのまま展示されているそうです。

当時の国の強さが伺えますね。圧巻でした!!

こんなパネルが目にとまり。

オーク材が使われていますが、その数もまた半端なかったでしょうね。

隣りには立派な復元レプリカがありました。色とりどりに塗られていたようですね。

「もしや、これはべんがら?」

詳しい解説がわからなかったのですが、「顔料」とのこと。

これを見ずにしてスウェーデンを後にするわけにはいかなかったなあ。ラッキーでした!

北欧クルーズ・SILJA LINE(シリヤライン)

ということで、ヴァーサ号博物館を後にしてストックホルム港に向かい、バルト海を結ぶクルーズ船、シリヤラインの乗船手続きに。

それにしてもなんだこの人の数は!

いろんな国々の方々。ビックリしました。カオスです。

今回はシリヤ・シンフォニー号。なかには免税店やレストラン、カジノなんかもあり、全長143mプロムナードがある巨大船。

船内は12階建て。波のない淡水を走るのでほとんど揺れもなく、もうこれは動くホテル、デパートと何ら変わりない。

ということでのんびりデッキでビールを飲んで、1泊2日の贅沢なひと時を堪能しました。

明日はいよいよフィンランド・ヘルシンキです。

これまた楽しみっ!

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