16日23時36分頃、大きな地震が起きた。
我が家はみんな寝床に就いていたんだけど、さすがの大きな揺れに妻と私は起きてしまった。
明け方のニュースでその被害の大きさを知った。青森の震度は4だった。
棚が大きく揺れたりしたが、特に被害はなかった。
東日本大震災から11年。
私たち夫婦が青森に居を移したのは、その直後だった。
大きな地震がある度に、あの時のことを思い出す。
大移動~なんとかなるさ!
東京でのサラリーマン生活を経て、夫婦で実家の長野に移住した。
本当にやりたいことを模索していた長野での暮らし。
様々な活動をしている方々にお会いしながら、いつしか「こんな暮らしがしたい」と思うようになり、気が付いたら妻の出身地である八戸市に移住を決意した、という流れだ。
忘れもしないあの時。
引っ越しを決め、所有していた商用バンと軽ワゴン車2台に詰め込めるだけの荷物に整理し、借家の契約も解除。仕事も打ち切りにして、3月末には八戸に移動する予定だった。
そんな矢先に大地震が起きた。
ニュースを見ながら不安は隠せなかったが、何より、八戸にいる妻のご両親のことも心配だった。
「よし、行こう!」と妻と決意し、2台で長野→八戸の大移動。
一番心配したのがガソリンスタンド。
20㍑の携行缶を持っていたので、営業店を見つけては小まめに補給した。
これは本当にヒヤヒヤした。自分一人だったらまだしも、後ろの妻を気にしながらの大移動。
あの時は疲れた。本当に疲れた。
何故、あの時決断できたんだろうと、時より思うことがある。
そこまでの決意に至った経緯もあるが、家財道具も何もかも、車2台分に整理したことも大きかったかもしれない。
震災後の地で、職もない状態でどうするの?と誰もが心配するところだと思うが、私たち夫婦は何故か「なんとかなる!」という根拠のない自信があった。
たぶん、いろんなものが整理され、心も体も身軽になっていたんだろう。
あの時を忘れないためにも、いま私たちにとって大切なこと。
その一つに、いつも身の回りをきれいに整理しておきたい。
鎮魂と魂振
被害にあわれた方のご冥福と早期の復興を願う。
不謹慎な表現かもしれないが、ある専門家が「甚大な被害を及ぼすほどの地震でなければ、できるだけ大地震があった方がいい」とおっしゃっていた。
ここでいう大地震とは、震度が4~6のことらしい。
地震エネルギーが放出されることで、甚大な地震を回避できるという理論だ。
その方いわく、東北は数多くの大地震が起きているが、関西地方がない。
南海トラフが心配だと言っていた。
昨今の動乱、コロナやウクライナ、そして経済危機。
古代から人々が動乱すると天災が起きるとされていたらしい。
「負」なことばかりでなく、いろんな気づきやエネルギーをもたらしてくれる側面も忘れてはいけないんだろう。
神道では、「心を静め(鎮魂)、魂を震わす」
気づきを自分のエネルギーに変え、今こそ行動に移そう!
少なくとも私たち夫婦はそう考えている。
備えも大切だが、なにより日々に感謝をして、明るい未来をイメージしていきたい!
コメント