5月に入って青森県内で大規模な林野火災が続いている。
5月6日にむつ市で発生し9日に鎮火されたそうだが、その面積は2haほど。幸いにも周囲に住宅はなかったようで、けが人などはいなかったらしい。
発生した原因がはっきりしたのかわからないが、報道では、そこで植林作業員が苗木の準備していたらしい。
続いて5月9日に起きたのが十和田市法量で、面積は15~20haにまで発展してしまったらしい。報道では本日中の鎮火を目指すとあった。
自衛隊や消防が対策本部まで設立し、鎮火に向けて活動してくれている。
林野火災の鎮火は難しい
林野火災の恐ろしいところは、消火方法の選択の無さだ。
十和田の報道をみるとヘリコプターでの消火活動だった。言わずもがな、極めて効率が悪い。
山林ではそもそも消防車が入っていける場所も限られるし、消火に必要な水の確保も非常に難しい。
発生原因は?
ここ何日も雨が降っておらず、今もなお畑も山もかなり乾燥した状態が続いている。
もちろん、こんな時の「野焼き」はかなり気を付けた方がいい。
幸い大規模な火災までは発展しなかっただけで、野焼きが原因で、ここら辺でも毎年たくさんの林野火災が起こっている。
タバコのポイ捨てなども含めて、火の不始末による火災は言うまでもないが、林野火災では思わぬかたちで発生することがある。
木の皮(バーク)を一か所に積み上げた箇所から火災が起きたり、作業員の話では、チェンソーや刈り払いの作業中に、小石などに刃が当たって、その時のちょっとした火花で瞬く間に燃え広がった、という経験談も聞いたことがある。
事実、何年も前に津軽地方で作業中の火花で大規模な林野火災に発展した。
火災を起こした事業体は損害賠償を請求されたとか!?その後の顛末は知らないが、山での作業を安易に考えてはいけない。
対策は?
タバコなどの火の不始末は管理する側が徹底して指導するしかないと思うが、作業中に偶発的に起きた火災は対策がなかなか難しい。
やはり日頃のKY活動が大事といわざるを得ない。
「ここは乾燥しているから注意しよう」
「仮に発生したとしても延焼しないように範囲や区切りを設ける」
山の作業は対策も難しいし救助も遅れてしまう。現場は日毎に移り変わるが、その都度対策を頭に入れて置かなければならない。
明日も作業員たちとそんな共有をしていきたいと思っている。
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