(昨年植えたスギの状態を確認してきた。ケヤキとともに)
本日も造林予定地を数件まわる。
Sさん
最初に訪れたのは、Sさんの所有林。
地目は山林になっているが、もともと畑として利用されていたらしく、クルミなどが繁茂する見た目が原野の箇所。
そこを刈り払いしてから重機を入れ、灌木類を筋状に寄せる。表土を掻く、ともいうべきか。
つまり苗木を植える際、鍬が入りやすいようにすること。この作業を地拵え(じごしらえ)と呼ぶ。

このSさんの年齢をあらためて聞くと、なんと87才だそう!
こちらから作業員を向かわせる約束だったにもかかわらず、道路脇のハンノキを自分で伐って、今か今かと我々を待っていた(驚)。
「私たちがやったのに~」と伝えると、「な~んもこのくらい、いいんだぁ~」と軽い返答。
農業を営んでいるが、何年も前に息子さんにすべて譲ったそうだ。
それからというもの、毎日のように山に出かけて、自ら作業をしている。
元気だ!
ホント元気過ぎて、少々手を焼いている(笑)
Iさん
さてお次は、私が林業の世界に入って最初にお世話になったIさんのところへ。
なんとこのIさん、今年で98才!
現役バリバリで、毎日山に行って作業をしていた。
さすがに昨年あたりから膝にきたらしく、思うように動けなくなってきたと言っていたが、超人的であることにはかわらない!
Iさんの息子は、元々林業のプロ作業員だった。
有難いことに最近仕事に溢れかえっていて、とても作業が間に合わない状態だ。
特に造林地の地拵え作業まで手に負えなかったので、ここ何年かその息子さんに作業をお願いしているというわけだ。今回はその打ち合わせに。

その「息子」といっても75才!
山仕事はもちろんのこと、稲作、野菜、果樹、造園と、なんでもこなす、親子揃って超人的な体力。
私は密かに思う。
「こんな先輩たちのように生きたい」と。
田植えを控えた苗が伸びやかに育っていた。自分だってまだまだ成長期だ(笑)
もっともっと頑張るぞ!そんな風に思えた一日となった。
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