所有林・コナラ3年生の下刈作業

森のこと

(コナラを植えて3年目の所有林)

3年前、前生樹がスギ林だったところを訳あって伐採し、そこにコナラを植栽した。この行為を林業では「再造林」と呼ぶ。

現在、こちらも訳あって、この山林は私が受け継ぐことになり、いままで責任を持って管理させてもらっている。

植林した当時の写真

写真は、当時植林した時のもの。思い出すとこの頃、ちょうど感染症で騒ぎ出した時期だった。

こども達は自宅で閉じこもり、そして家族みんながストレスを感じはじめた頃だったと記憶する。

そんな中だったが、仲間たちに「植林しよう」と呼びかけた!

子供たちもたくさん参加してくれ、山林を一日中走り回っていた。

そうそう、先日息子が「あの時植えたの、大きくなったかな?」と、ちゃんと覚えてくれていた。

当時参加してくれたみんなに、この先もずっと生長を見守ってほしいと思っている。

刈り払い前
刈り払い後

ところで、この山林の面積は約1.5ha。植えたコナラの本数は実に4000本を超える。

去年も一昨年も、この小さな苗木の生長を妨げる雑草の下刈りを続けてきた。そして今、たった3年でだいぶ大きくなった!うれしい!

植えやすい状態にするため、枝葉や短コロなどを筋状に寄せることを地拵えと呼ぶが、この地拵えの盛からの雑草木の繁茂が激しく、コナラへ覆いかぶさっていた。

手塩に掛けた我が子と一緒。可愛くて、愛おしくて。気になって気になって仕方なかったので、繁茂が著しい箇所のみを先行して下刈した。

造林補助金

植林に掛かった費用は、国・県からの補助を活用した。その後の下刈作業も補助金を活用させてもらっている。

補助金は、もちろん様々な要件をクリアにしなければならない。

下刈でまず求められるのは、本当に必要な作業なのか?という判別だ。

植えた植栽木が草より高く生長し、明らかに下刈が必要ないと判断されると補助金を受け取ることができない。

これから梅雨入りし、ますます雑草の繁茂が激しくなる。

したがって写真管理も含めて、しっかり補助要件を満たしながら、そしてコナラの生長にとってもベストな状態を維持することに努めなければならない!

熱中症や蜂の危険が潜む下刈作業は、林業のなかで最も過酷な作業だ。

でも、自分で植えて育てていると、毎年その生長が確認できて本当に楽しい!そして愛おしい!

虻がだいぶ飛んでいた。いよいよ本格的な夏がやってきた!

コメント

タイトルとURLをコピーしました