(写真:アカマツの出材を急ぐ)
段取り8分仕事2分という言葉がある。昔、新卒サラリーマン時代に先輩上司からよく言われたものだ。
林業の世界においても良い仕事に繋げるためには、まず段取りがものをいうのは言うまでもないだろう。
本日、そんな段取りの一日だった。
仕事の全体像を把握する
まず大切なことは、仕事の全体像を把握することだ。
大まかな工程を頭のなかで整理しておく必要がある。できれば、スケジュールを立てておきたい。
舗装道路からこの現場までの林道の距離は約2km。この距離を丸太を運ぶ大型トラックが入ってくる。
増して、丸太を積載したトラックはかなりの重量になるため、道路の所々が壊れてしまう恐れがある。
そこを予め砂利を敷いて、更にあやうい箇所に敷鉄板を置いた。
また、トラックがずんずんと林道を入ってきても、Uターンできなければ2kmもの距離をバックで出なければならない。
そんなことも予測し、あらかじめ準備しておいた。
順序良く、優先順位がカギ
林業の仕事は一般的に、伐採した丸太をトラックが積めるところに置くまでの範囲をいう。
もちろんそこに至るまでには様々な工程がある。
①伐採作業員をいつのタイミングで入れるか。
②最初に刈り払いが必要か。
③重機が一緒にいないと伐採できないか。
④丸太を山から搬出する道路(森林作業道)の要否
⑤丸太の置き場所
などなどだ。
それぞれの条件によって、作業手順、人数、機種、タイミングなどを微妙にかえる必要が出てくる。
だから一つ一つの仕事に迷いが出て無駄な時間をかけることのないよう、順序良く進めることが重要だ。
しかし、林業は自然相手の仕事。いくら十分な準備をしたとしても思い通りになるとは限らない。いや、むしろ思い通りになることの方が少ない。
だからこその段取り!
経験がものをいう仕事かもしれないが、段取りひとつで命取りにだってなることがある。
もちろん日々、私ひとりが考えるのではなく、作業員みんなと打ち合わせを重ねることが重要だ。
そんなこんなで今日も一日、安全に作業を終えたことに感謝をしたい。
ちなみに、写真は昨日のとなる総会前の様子。
開始15分前に到着したら、だーれもいない。一番のりだった。。。
段取りとはちょっと違うが、これが先取りを重んじる私のスタイル(汗)
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