朝方からプロの林業マンだった方々からの問い合わせが3件。
なぜこう続くのか不思議なのだが、尊敬すべき先輩方からのお願いとあっては後回しにはできない。
Oさん
Oさんは地元の建設会社の役員を務められてきた方だ。
その会社の林業部門の立ち上げにも大きく貢献され、退職した今もなお、地域の要望に応えるべく、こちらにもいろんなお話を頂いている。
先日のスギの大木の伐倒もOさんからの依頼だった。
本日、早速その作業代金の支払いに来てくれたOさん。お次は、
「4筆分の境界を出してくれ」という内容。
それにしても次から次へと仕事を運んできてくれる。どんなに忙しくても後回しにし難いところが玉に瑕か?
もちろん心して、有難く対応させて頂きたい。
Yさん
昨日TELにて、「山に明日来れるか?」と連絡をもらったYさん。
このYさんは、何十年とプロの林業マンとして活躍してきた方。
問い合わせの内容は、「間伐をしてくれ」だ。
ただし今作業が詰まっているため、今年度中に対応できるかわからない旨をいうと、
「なんも、ここまで自分でやってもいい」
「木はあっちにだして、ここだけでも先にやってくれ」と、
兎に角、こちらの懐事情も良く知っているだけに、少々厄介な相手だ(笑)
自分の思いを伝えようと、周囲の境界を一緒に歩いた。
何年も前に辞めてしまったので、こうして一緒に山を歩くのはどこか懐かしい気分にもなった。
勉強にもなるしね。
一番の目的は、カラマツを伐ってほしいという内容。
カラマツの値段が良いこともあるが、根元をみるとやや腐りが入っている。
Yさんは、もう伐らないとダメだということを熟知しているのだ。だから、忙しいこちらの懐事情も考えながら、早いうちに「予約」を取りたかった。
そんな感じだったかな。
この先の予定を調整して、なんとか対応させて頂く。
Kさん
Kさんは昔、森林組合の作業員だった。
所有する山林も広大で、いつもお世話になっている。
そのKさんが何日か前に山を見てくれ、ということで一緒に向かった。
スギの40年生ぐらいの山で、それほど過密でもなく、無理して今手を加える必要はないと伝えた。
しかしKさんは、
「いやいや、今少しでもやっておけばこの先全然違う。なんとかやってけろ」
大先輩のお願いにただ頷くことしかできず、それならばと急いで作業をした。
作業完了後、現場確認に向かったが、一見確かに綺麗になったようにみえる。
でも、やっぱりそれほど効果があるとは思えない。樹種の特性を考えても無暗に手を加える必要はない。
なかなか理屈を伝えても聞いてもらえない(笑)ので、先輩の思いとこちらの考えの落としどころを探った、という感じ。
そうそう、いつもお世話になっていたAさんの訃報が届いた。
このAさんもプロの方で84才だった。
この方からも仕事をいつも頂いていたし、いろんなことを教えてもらった。
ああ、こういった先輩たちが居なくなるって、寂しいなあとしみじみ感じてしまった。
人生は儚く短い。先輩方の背中を追い続け、これからも頑張っていきたい。
そう思った日となった。
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