(笹の繁茂が酷い再造林地の刈払い作業)
本日は、植林予定地の下見に4現場ほどまわってきた。
ちなみに植林という作業を私たちは「造林(ぞうりん)」と呼んでいる。
ひとえにその造林といってもいろんな呼び名がある。
ひとつは人工林を伐って、もう一度植林する行為「再造林」。
畑などの跡地に植える行為を「新植」。
天然木などが生えていている箇所を伐って、また違う造林木を植える行為を「改植」。
そもそも、新たに森林を造成する行為そのものを「拡大造林」などと呼ぶ。
説明しておきながら、正しい用語になっているか正直自信がない。。。汗
ともかく、ちょっとややこしい。
林業で用いられる苗木については、「林業種苗法(りんぎょうしゅびょうほう)」で各種定められている。
その対象樹種は、すぎ、ひのき、あかまつ、くろまつ、からまつ、えぞまつ、とどまつ、りゅうきゅうまつ、の8つである。
また、この種苗法の3本柱として、1)指定採取源の整備、2)生産事業者の登録制度、3)配布用種苗の表示制度がある。
個別の細かい説明はまたの機会とするが、一応、私は2)の「生産事業者講習」を修了している。
造林地の下見では、だいたい以下の内容を確認する。
1)植える樹種の選定(適地適木)
2)すぐ植えられるのか?(地拵え、刈り払いの要否)
3)境界確認
4)周囲の影響など
本日下見したなかに墓地の上の造林地があり、そこの山主の要望は「カラマツ」だった。
そこで私が「カラマツは落葉して葉っぱが墓地に落ちる」と伝えると、
「スギにする」と即答。
特に、カラマツは芽吹きが早い。
畑で育成された苗を引き抜き、山に持ってくる過程で根を傷め、更に、それから山に植えたところで土への活着が期待できるか非常に不安がある。
加えて、最近は雨が降らず乾燥した日が続く。
山林内に何千、何万という苗木を植えるわけなので、農業のように乾燥したから水やりをするなんてことはもちろん考えない。
だからいつも天気予報と睨めっこ。造林は時期やタイミングが非常に大切だとということだ。
今は造林がピークで、その後がお盆頃まで下刈作業。
炎天下のなかでの過酷な作業が続くが、未来を育む大切な作業でもある。
今後も詳しく綴っていきたいと思っている。
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