「伐採届の改定」からみる森林の届出制度

森のこと

4月から「伐採届」が改定された。今日はそんなことを綴ろうと思っていたら、森林ジャーナリストの田中さんがちょうどこんな記事を出されていた。→広がる盗伐を「伐採届の改定」は防げるか(田中淳夫) – 個人 – Yahoo!ニュース

そもそも伐採届とは何か?だが、全国の自治体には、「市町村森林整備計画」というものが10年毎に策定されており、市町村が講ずる森林関連施策の方向や森林所有者等が行う伐採、造林、森林保護等の規範を定めている。

一般の方はご存じないかもしれないが、森林所有者や立木を買い受けた者などは、伐採する前に届け出を行わなければならないことになっている。違反した場合は、100万円以下の罰金が課せられる。

林野庁ホームページより

ところが、「田中淳夫」さんの記事にもあるように、九州地方、特に宮崎県で「盗伐」が横行しているらしい。

私がいるここ「北東北」では、そういった話をまだ聞いたことはないが、もし、こういったことが全国に広がってしまうことがあれば、本当に他人事ではない。事件だ!

境界を間違えた「誤伐」なら分かる。しかし、これは明らかな「盗伐」。いくら所有者が森林に足を運ばなくなったとは言え、他人の資産を故意に奪うわけだから、これはいよいよ尋常じゃない!

九州地方の盗伐については何年か前から見聞きしていた。それに伴って、市町村もこの「伐採届」の手続きに気をつけるようになってきた。恐らく、林野庁からのお達しなんだろう。

今までは、所定の様式に書き込み、提出するだけで終わりだった。それが今回の改定から、その後本当に植林したのか、森林の状況はどうなったのか等を市町村担当者が確認することになった。

「市町村は今まで何やっていたんだ!」とお叱りの意見を聞いたことがあるが、もう少し相手のことも考えてあげてほしいね。

役場は予算も削られ、人員も削られ。森林譲与税みたいな制度も扱い、担当者は本当に大変だと思う。

森林・林業には、一般の方は知らないだろう様々な制度がある。

それらは少しずつ、大事なポイントをここでご紹介しつつも、それに関わっている、特に行政や森林組合の大変さも知ってもらいたい。

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