薪ストーブユーザーの多くは、
- 「ストーブを入れたけど、薪が高くて買えない」
- 「薪の入手方法がわからない」
などのお悩みを良くお聞きします。
薪ストーブの火のゆらぎは、豊かな暮らしを実感できます。
火のあるところに家族が集まり、美味しい料理とお酒を囲めば、
火のある暮らしをやめられなくなります!
そんな豊かな暮らしを目指して、
薪の調達方法や作り方など、
はじめての方にもわかりやすくお届けしていきます。
【薪の種類】イチイ・針葉樹
昨年、お家の生垣にあったイチイの木の伐採を頼まれ、脇に置いて置いたのですが
「処分してくれ」
とのことで、薪にすること。
昔は床柱や落としがけ、茶筒などの木工品にも使っていたようですが、
今は木材市場に出してもほとんど売れ残ってしまいます。
紅色で艶があり、加工もし易いため、個人的には結構好きな木です。
今回は量も多いので、(仕方なく)薪にすることにしました。
薪に適するかどうか、よく聞かれるんですが、
基本、きちんと乾燥できていれば、なんでもOK!
が回答になります。
基本的に火持ちは、比重に関係します。
比重が低いスギは組織の密度が低く、その分空隙も多いため
燃焼速度が速い傾向にあると思います。
樹種別の比重のコチラ↓
針葉樹 | 広葉樹 |
スギ 0.38 | ケヤキ 0.69 |
ヒバ 0.37〜0.52 | ナラ 0.67 |
アカマツ 0.53 | ブナ 0.50〜0.70 |
イチイ 0.45〜0.62 | サクラ 0.60 |
薪は樹種を選ばず。乾燥と燃やし方で何でもOK!
薪にはナラの木をよく指名されますが、個人的には針葉樹でもなんでも
燃やし方次第!
だと考えています。
地域の森林資源を見て、薪に使う樹種を考える。
↑ここ大事!
当たり前のことなのですが、案外、薪ストーブ屋さんは森を見ていないので、
なんでも硬い木、広葉樹、ナラが最高!
などと樹種を決めつけてしまいます。
大事なのはしっかりとした乾燥と燃やし方です!
薪割りは機械が必要
イチイは手斧ではなかなか割りづらいです。
カラマツ、アカマツと同じ感覚です。
粘りがあり、割った時の「ぱっかーん」という感触がないです。
もちろん「素性の良い」ものですと、スパッといくんですが、
節が多く、瘤や曲がりが多い場合がほとんどですので、
薪割機などの動力を使って割りたいですね。
注意点
イチイの木は、針葉樹の中でも結構硬い部類に入ります。
チェンソーで玉切りをする際も、刃がすぐに切れなくなるので注意が必要です。
(研ぎ方などはまた後日)
また、イチイに限らずですが、庭先にあったような木は、
昔、針金などの鉄線が樹木に接していて、
成長とともに樹皮の中に巻き込んでいる場合があります。
「注意点」といっても、なかなか切るまで気づけないんですが(泣)
チェンソーの刃をダメにしてしまうことが多いので。
こういった恐れがある場合は、事前に手鋸で探って見ると良いですね。
形状も悪いので、持つ時のバランスを崩さないように。
くれぐれも足元に落とすことのないようにしてください。
木を素手で取り扱わないで、なるべく道具を使うことをお勧めします。
今後は乾燥の方法、樹種別の燃え方などもお伝えしていきますね。
コメント