【木材】スギの厚板無垢フローリング材を天然乾燥してみた。

DIY

『なんぶ森』メンバーのお宅の全面リフォームをほぼセルフで。
床は無垢で、かつ厚板のフローリングにしたいとのことで、
スギを仕上がり1寸(ラフで33mm)でやってみようということに。

木材利用は含水率が重要

人工乾燥と天然乾燥

立木を伐採し、水分を多く含んだ木を乾燥しないでそのまま使うと乾燥とともに収縮が起こり、木が曲がったり割れたり反ったりと、様々な問題が起きてしまいます。

そのため木材には基準が設けられていて、
JAS(日本農林規格)では仕上げ材の平均含水率を15%と区分していたりします。

ここでいう乾燥材とは、現在では人工乾燥装置で強制的に乾燥させているのがほとんどだと思います。天然乾燥では数か月から数年掛かることもあるため、木材製品を市場に流通するまでに時間を要しすぎてしまい、ニーズにマッチしない問題があります。

一方、人工乾燥では木材が生長過程で経験したことのない高温状態で乾燥するため、これもまた様々な問題を引き超す恐れがあります。

  • 内部割れ
  • 嫌気な匂い
  • 油分がなくなる(艶がない)

など言われております。

天然乾燥は、乾燥までに時間が掛かる一方で、木材が本来持つ艶が生かされると言われています。

スギ厚板で実験してみる

一般的にフローリングに使う板は、10mmとか12mmなどの規格が多いのですが、昔は1寸(30mm)の板を使っていたと聞いたことがあります。

『存在感が違う』

その時に説明を受けた強烈な一言。
厚板のフローリングは一般的に市場にほとんどないため、自分たちで作ろうということに。なぜないかというと、恐らく機能の割に高価になってしまうこと。また人工乾燥であっても厚い分乾燥が不十分になる可能性があるなどが考えられます。

製材所で厚さ33mmに挽いてもらい、庭先に単管パイプで治具を組み、桟木をかませながら(風を通り道を確保)乾燥させること約1ヵ月ほど。
日に日に乾燥していき30%以下まで確認しました。

フローリングに加工する

自動カンナ

自動カンナは、表面を削りながら仕上がりの厚みにしていきます。
製材所では33mmで挽いてもらっているので、仕上げ1寸(30mm)まで削っていきます。

自分たちでやると本当に面白いです。
木材の先と元の方で厚みが全然違うんです。
木の育った環境によって繊維の方向、癖があり、製材機の鋸の切れ味によって刃が逃げてしまう現象があります。これも極端なものでは40mmー33mmくらいの元と先の差があって苦労したそうです。(わたしはちょこっとお手伝いした程度ですが、、、)

自動カンナ

溝切機

フローリングにするには、板の側面に固定できるよう加工を施す必要があります。
加工の形状は様々ありますが、今回は凹凸(オスメス)に加工しました。

ホームセンターでも販売しているトリマーでは、今回のサイズや数量を加工するには無理があります。そこで、専用の電動工具『溝切機』を使って加工しました。

この作業が楽しい!お好みのサイズで加工できてうれしい!
ヤフオクでも格安で出品されているので超おススメです!

確かに、圧倒的な存在感!

ということで、天然乾燥から加工まで苦労した結果がこんな感じです。
この写真は玄関ですが、敢えて断面が見えるように設置したそうです。
確かにすごい存在感

こんな木材を使ってみたいと思った方。
お届けします!

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