【林業】夏の過酷な下刈作業

森のこと

こちら青森県も連日30℃を越す真夏日です。

6月でこの暑さ。

今年はどんな夏になるのでしょうか。

カマドは、昨年コナラを植えた所有林の下刈をしようと、いつもの通り日の出とともに作業をしようと張り切っていました。

が、朝起きれなかったんです。

「今日も暑いよなー」

とわかってはいたものの、どうしてもコナラさんの状況が良くないことがわかっていたので、少しでも早く作業をしてあげたい!

覚悟を決めて、「たまには暑い中やってみるか!」と決意し、AM8:00からスタート!

10時頃かな?気温は30℃を越し、どうにも暑くて苦しくて、

捗らない!

久しぶりの日中作業でどうも体がついてこない。朝活がいかに体の負担を軽減していたことか、身にしみました。

明日から朝活に切り替えよう!

と胸に誓い、13時頃に早々に引き上げ!

広葉樹の下刈は判別が難しい

ちなみに、下の写真が本日の作業の内容、コナラの作業前後です。

一見すると、植えたコナラがどこにあるか全くわからないと思います。

ここの植栽地には4000本以上のコナラの苗が植えてあるので、探しながらノロノロしていたらいつまで経っても作業は終わらないんです。

一応、蛍光色のテープを巻き付けて、少しでも判別しやすいようにしてはあるんですが、これがなかなか難しいんです。

スギなどの針葉樹の苗だとわかりやすいんですが、広葉樹は本当に分かり難い!

特に2、3年生くらいだと周りの草本類と同じくらいの背丈で、一番厄介な段階です。

ここを乗り越え、5年生くらいになるとだいぶ楽になってくるんだけど、、、もう2、3年の踏ん張りです!

どこに植えたかまったくわからない
2年生コナラが顔を出す

コナラ林の天敵!

雪解けの3月に発見した「野ネズミ」の仕業。

根から食いちぎった感じで、全体のざっと1割くらいの被害。

何千本もやられてしまった例も目の当たりにしているので、まだここは最小限の感じ。

広葉樹を育てるのは本当に難しいと実感しています。

ちなみに雪が降る前の秋に、根元に木酢液を散布したら、野鼠の食害が軽減された、と聞いたことがあるので、今年は実践してみよう。

また、ネズミを狙う猛禽類が少なくなっていること。

そして、草に覆われ隠れ場になると食害を受けやすいとか。常に綺麗な状態を保っておくこと、なんて何かに書いてありましたが、言うのは簡単。実際はそんなのめちゃ難しいです。

兎にも角にも自分で育てた木々は本当に愛おしいんです。

ネズミも悪気はないにしても、「ちくしょう!」という感情は隠しきれません。

少し先の未来を想像してほしい

森林を造成するって本当に大変な作業が必要なんです。

先人たちが汗水流して手掛けてきた森林を簡単に伐って、「また植えて育てればいいじゃん」ばりのお偉い方々の考えに、ちょっと立ち止まって冷静に、

「伐るのは一瞬、育てるまでを想像しよう」

と呼びかけます!

一呼吸おいて、まずはご相談ください!

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