森林撹乱が山菜の王様・タラの芽(タラノキ)を育む?

森のこと

お友達家族が遊びに来てくれたので、タラの芽(この辺りではタラッポ)の収穫にと現在作業中のカラマツ植栽地に行ってきました。

森林の撹乱が育む

タラノキはいわゆる先駆種で日当たりの良い場所を好みます。
森林の皆伐したところを2・3年観察しているとかなりの確率でタラノキが生えてきます。道路沿いなどの人目につきやすいところは収穫競争が激しいので、もうひと足伸ばして森林の中に入り込んでいくと森の恵みにありつけるかもしれませんね。

この先駆種は、森林の中ではいつまでもあり続けてはくれません。
下の写真のように、周囲の植栽されたカラマツが次第に背丈を伸ばしているので、光が届かない環境になるとこの種の役目は終わっていきます。

栽培と自生したものの味の違い

タラの芽は山菜の王様と呼ばれるほどの人気があるので、畑などで育てている方もよくいらっしゃいます。根を育てながら光の環境を確実に確保していければいいのでしょう。

しかし以前、栽培したものを頂いてみたのですが、味が本当に違いました。
どちらも美味しいのですが、自生したものの味を妻曰く『海の味がする』と。何となくわかるような気がします。どなたか詳しい方いらっしゃいましたら教えてください。

次のステージへ

このカラマツ山は、5〜6年ほど放置されていた状態でしたので、いろんな灌木類が林内に侵入しています。ですので植栽されたカラマツにとっては、決してタノノキがある状態が良いこととは言い難いのですが、いずれにしてもカラマツもタラノキどちらも生長していたので、来年あたりはもうタラノキが生育できる環境にはないかと思われます。

長い年月をかけて発達していく森林。伐採による撹乱から10年ほどの、人間で言えばまだ乳幼児なくらいですかね。放っておくと下の写真のように蔓性の植物にやられてしまったりと、放っておいても思うようにはなかなか育ってはくれません。もう少し、ちゃんと手をかけてあげないといけないのは、人間と同じかもしれませんね。

技術的なことは追々として、この森林の発達経過も今後記していきたいと思っています。

と言うことで、たくさん収穫できてみんなで美味しくいただくことができました!
あらためて森の恵みに感謝!

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