季節はずれの暖かさから、本日はいつもの春らしい気温(15℃)だった。
午後からは雨もちらついた。タラの芽も間近
急な用立て
本日の森林調査は、山主Tさんの所有林。
このTさん。詳しいことまでは聞かなかったが、重い病気を患い、長期の入院を余儀なくされた。
「入院費用が必要なので、立木を売りたい」
そんな理由もあり、早速、約10haある所有林を歩いてきた。
約3haのアカマツ林は伐採してもいいかな?
その際、再造林は何植える?
周囲に影響は何かないか?
スギ林は間伐したばかりでまだ早い。とか。
いろんなことを頭で想像しながら、Tさんが望む施業方法をイメージした。
山の神にご挨拶
帰途中、隣接する森林内に神様が祀られているのを発見した。
鳥居を潜ると、両脇にはケヤキの巨木。そのほか、周囲の森林とはまったく違う、高齢な樹木が立ち並んでいた。
「若狭大明神」とあったが、一体どんな由来でこの地に祀られたんだろうか。福井の若狭彦神社と若狭姫神社に関係するのか?
Tさんに今度聞いてみよう。
鳥居の基部も腐りかけ、お宮には落ち葉が積もっていた。
もうしばらく人が来ていないんだろう。
落ち葉も厚くこびり付いていたので、できる範囲で掃い、拝礼してきた。
Tさんも80を超えるご高齢。昔のように、気軽に山に行くことが叶わない。
私たちが今、ここに存在できているのは、ご先祖様があってこそ。
受け継いだ者、これから受け継ぐ者、そしてそれに関わる者がしっかりとこれを受け止め、次に繋いでいかなければならない。
身の引き締まる思いをした。
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