青森県ではじめて開設した木の駅プロジェクト。今年で7年目を迎える。
この取り組みをはじめる際、温泉館のボイラーの老朽化に伴って「薪ボイラー」を設置した。
燃料はチップにするのかペレットにするかを検討に検討を重ねて、当時関係者みんなで薪を選んだ。
兎に角、チップにしろペレットにしろ、それを製造するには大きな施設が必要となる。当時、少なくとも両者それぞれ1億以上の投資が予想された。
薪であれば誰でも作れて利用する幅が広がる。可能性の広がりが狙いだった。
薪ボイラーは、株式会社タケザワ製。出力は50万kcl/h(581kW)。
設置工事一式でおよそ7千ほどだと伺っている。
ボイラーのサイズに合わせて、薪は1m。年間使用量はおよそ800m3ほどだ。
納入時は含水率をチェックされる。
今冬で薪の在庫が非常に厳しくなり、段々と乾燥されたものが難しくなってきた。
そこで、温泉施設に相談に伺った、という訳だ。
ここでは、燃料をいつでも薪から重油に切り替えることができる。しかし、原油価格の高騰と村が掲げるバイオマス構想の実現もあって、何とかして薪を燃やし続けたいのが村の総意だろう。
薪を製造しているこちらが今できることは、乾燥しやすい環境をつくってやること(風通し)と、少しでも多くの在庫をつくること。
今つくらなければもちろん先々はない。
発注した新しい薪割機の納入が待ち遠しい。。。
あらためて、この温泉館で使われている薪ボイラーの普段の管理を拝見させてもらった。
灰を片付けてから薪をくべる訳だが、最初に入れる薪はできる限り乾いたものがいいことが改めてわかった。
着火が下側からなので、火付きの良さが重要ということだ。
乾燥が微妙な時は、パレット枠積みの上側に燃えやすく乾燥したものを配置していきたい。
まあそもそも、ちゃんと乾燥してなきゃ問題外だけどね。
薪ストーブにボイラー。今後ますます需要は高まる一方だろう。
さらに薪の生産力を高めていき、あらゆるニーズに応えていきたい。
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