過去ブログ→山で働く者はいつまでも元気で若い | カマド日記 (kamado-company.com)
ここでご紹介したSさんから連絡が入り、「広葉樹を伐ったから運んでけろ」とのこと。
予定が詰まっていたんだが、どうも急いでいるようだったので、慌ててトラックを手配。
しかしこのSさん、今年で88歳!信じられないほど元気でパワフル。
パワフル過ぎて少々手を焼くのはいつものこと(笑)
いすずTWを手配
Sさんがどんな箇所に広葉樹を積んだのか、ちゃんと確認しなかった私の責任なんだが、やっぱりというかなんというか、TWの運転手からクレームの電話が入る。
「こりゃ~大変だよ~」
Sさんはフォークの付いたトラクタで丸太をすくい上げ、ここまで運んできたらしい。
ただ、土から枝からなんでもすくい上げてしまっていたので、パルプ工場に持っていくにしても先方に嫌われてしまうし、そもそも枝や土がある状態では公道を走れない。
丸太もバラバラに置かれているため、いくらグラップルでつかむと言っても手間なのは手間。
忙しい最中に無理いって手配した手前、運転手からのクレームにも納得ができた。
これはイカンと思い、あわてて現地に向かったんだが、そこにちょうどSさんも登場。
2、3注意点を申し伝えたが、言ったところでどうにかなることでもなく。。。(汗)
ところで、丸太を積んだ場所が砂利道から少々離れていて、さらにTW運転手を困らせた。。
バックホウを持ってきて積みかえない限り、普通のトラックでは積み込みができない!
言い方を変えると、TWだからこそ力を発揮する現場ともいえる。
だいぶ前に生産中止となったこの「いすずTW」。すでに生産中止になってしまったのだが、再生産を望むほどの名車。
なにせ3軸の全輪駆動車なので、少々の悪路でもどんどん入っていけるので、こういった場所でもできることはできるのだ。
Wikipediaより
1951年(昭和26年)に警察予備隊の誕生や大規模な開発工事が本格化し、不整地走行に適したトラックが求められた時代の流れを受け、開発された。その後も除雪や電源開発工事、木材輸送など、山間の悪路、砂地、泥濘地等を自在に走行することの出来る強力な駆動力が必要となる業種から一定の需用があったため、1993年(平成5年)まで(民生用は1986年まで)フルモデルチェンジすることなく生産された。本車種は日本における最後のボンネットトラックとなった。
特に伐採後の搬出に際し、トラックが横付けして積込ができる土場がない場合、このTWが欠かせない。
全輪駆動のこの車なら、伐採現場までグイグイ入っていって丸太を積み込み、そしてそのまま公道を走って運搬できる。
なかなかこのTWに代われるトラックがないのが現状で、毎年大きな修理代を掛けてでも、なんとか維持している。
原木薪の注文が何十件と頂いているんだが、基本、すべてこのTWで運搬しようと考えている。
そう!林業の現場では今日も明日も、このTWが活躍する!
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