公売丸太をWeb入札してみた

木のこと

 今朝は10時締切の丸太のWeb入札に対応した。今回から青森でもWeb入札となり、はじめてということもあって方法など入念に確認しながら入札した。

 そもそも丸太の入札って何?ということで、もう少し詳しく説明すると、国有林や県営林などの森林は今まで税金を使って造成してきたため、間伐等で施業を行った後に出た丸太は私有林とは違って公売品として取り扱われる。各関係業者はその入札案内(公告)に基づき、丸太の状態等を確認しながら価格を決めて入札する。価格は、丸太の状態だけでなく、運搬するトラックがすぐに横付けして積み込みができるのか?それともトラックが積み込める場所まで搬出しなければならないのか?なども考えなければならない。増して国有林や県営林等は、水源地となる奥地にある場合が多く、気軽に大型トラックが進入できない場合も多いから注意が必要だ。

 ちなみに、仮に丸太の価格10,000円/m3、トラック運賃1,800円/m3、更に搬出費1,000円/m3だとすると、入札価格は7,200円/m3となる。落札するためには当然、入札価格をどこまで上げられるかが鍵となる。もちろん運搬・搬出等の作業を頑張って、できる限り利幅を増やすことも重要だ。

 この入札方式においては、丸太から何かしらの製品をつくって販売できる業者が強いのが一般的だ。丸太を丸太のままでしか流通できない業者にとっては、なかなか入札価格を上げることは難しくなる。

 以上、ザクっと林業界における丸太の入札制度の説明をしたが、今までは現地説明会を経て、入札はFAX若しくは封筒持参というのが一般的だった。それが今回からWeb入札できるようになった(写真・実際)。

 この先駆けは、数年前に開発・導入した岩手県森林組合連合会だ。そこにある市場は北東北一の規模を誇り、秋田スギを代表するような銘木を中心に、丸太を1本1本並べて入札している。これを数年前からWebでできるようになり、遠方の業者も入札し易くなった訳だ。当時、林業界でとても注目された。

 今回入札した丸太は並材のみ。いわゆる合板材やチップ材になるようなB,C材のみだ。ただし、全部合わせると3,000m3を超える量なので、注意しないと痛い目にあう。慌ただしくも慎重を要した。

 結果を4時間ほど待っているが、未だ発表されないのはなぜ?結果は如何に!

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