鎮守の森・山の神を守る人に会って感じたこと

森のこと

ある自治体様から森林調査を請け負いました。

工期は9月末日と期間に余裕があるように思えるんですが、かなり広範囲な面積ですし、いつどんな時に計画がズレるかわからないので、はやめ早めの対応がカマドスタイル。

車を走らせたり止まったりを繰り返して、地形や樹種、境界などの情報をなんとか頭で処理しながら、図面とカメラを持って歩いていた時、

「ガサゴソ!」

その辺りは毎年熊の目撃情報が絶えない地域。
かなり大きな動物であろうとヒヤリとしましたが、その森林の麓に住む70代の女性でした。

女性に会う。守り人

森林所有者の形態は様々です。
個人所有の方もいれば、集落の共同林もある。国や県、市町村が所有している森林もたくさん。地域のこととかいろんな情報が聞けるかもだし、森林内に人がいた時は迷いなく話し掛けます。

カマド;「あっ、すみませーん。◯○町の調査なんですが、お邪魔していいですか?」

女性;「う、うわー((@_@)」

「く、熊だと思ったわー」
と大変びっくりされてしまい、そのリアクションにカマドも再度びっくり!

カマド;「す、すみません。ところで何されていたんですか?」

その森林には立派な鳥居と100年近く経つであろうアカマツの巨木がドン!と鎮座していて、そこに神様が祀られていました。女性はこの日、参道にあるスギの枯れ枝を集めていました。

カマド;「神様を祀ってあるところはよく見かけるけど、人を見たことはほとんどないです」

女性;「昔は毎日のように参拝していたけど、今は盆と正月だけになってしまった」

とのこと。
森林を歩いていると至るところに鳥居があったり、ほこらがあったり、神様を祀っているところをたくさん拝見します。

が、子供は都会で暮らし、山村はすでに高齢化が進み過ぎたのでしょう。

「何とか荒れない程度に」

家事に農業、そして神様まで、ほとんど一人でこなしている訳です。
昔の大家族で暮らしていた頃と状況が全く違うことは想像できます。

木のない暮らしが神のいない暮らしに

①木が身近にない暮らしで
②森に関心がなくなり
③神社に参拝する人が減った。

カマド一家は氏神様をはじめ、集落内にある神社は時々参拝していますが、確かに今まで一度も集落の方を見かけたことがありません。

先日、友人に言われたこと。

「至る所の神社の鳥居や本殿など、老朽化が目立ってきている」

カマドが地域の木を使ってお手伝いできないものか、という話です。

社寺建築といえば「宮大工の仕事」ですが、カマドらしいやり方で出来ることがあるんではないかという問いです。

木材利用の振興が
森林・林業の活力を生み
山村に活気が蘇る

カマドは実現していきます!
まだまだ力不足ですが、どうぞ応援よろしくお願いします。

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