我が家のリノベーション②天井編

DIY

 前回の「解体編」に続き、今回は天井。

煙突位置を決める

 天井を仕上げる前に、後々の作業効率を考え、まず煙突を決めることを最優先にした。この際、悩んだのが煙突を出す位置だ。

 キッチンとの間仕切り壁を取っ払う予定だったので、できる限りその中心にあった方が良いと思ったのだが、2階のベランダと屋根との取り合いがうまくいかないことに気づく。煙突は屋根より完全に出ていないといけない決まりなので、干渉するようなら煙突の角度を途中で変えて、屋根より高い位置に出さないといけない。

これではちょっと面倒だってことで、煙突を壁から出すことも考えた。しかし、断熱能力の高い2重煙突ってかなりの重量があり、増してそれを6m以上延ばす予定だったので、どの道壁から煙突を出してもそれを支持する柱や治具が必要になってしまう。

 ここは積雪地域なので、屋根勾配の一番高いところに設置できれば、煙突に圧し掛かる雪圧を回避できるが、勾配下に設置すると積雪圧で最悪、煙突が抜け落ちた!なんてことにもなりかねない。実際そういった事例が積雪地では多いらしい。

 ということで、なんだかんだと仲間と相談しながら、当初の予定になかった頑丈な「チムニーをつくろう!」ということになった。この箇所はプロの大工さん、板金屋にお願いした。

 薪ストーブは、壁からの距離も決められているので、煙突の位置をあらかじめ決め、屋根をくり抜く位置を出してあげなければならない。下からドリルで穴をあけ、それを元に板金屋さんが剥がしていくという手順。

 重い煙突を支持するので、強い角材で枠をつくる。しかし、ここがリフォームの難しいところ。この角材をガシッと支持できるようなところがなかなかない!あーでもない、こーでもないと大工さんと話しながら、何とか設置できた。さすがプロ!

 煙道の枠ができたので、厚み24mmの合板材で四方を固めた。これでかなりの剛性が高まる。そして断熱材を敷き詰め、最後は石膏ボードを貼って煙道が完成!ちなみに天井の仕上げ位置もこれで決まったことになった。

チムニー完成

 ちなみにチムニーはどうなったかというと、

雪割の高さを決めているところ
雪割

 屋根から出た部分も断熱材と合板材で固め、板金屋さんに仕上げてもらった。

雪割の構造はこんな感じ。これで煙道部の雪圧を回避できるという訳だ。ちなみに今のところ完璧に機能している!

 それと屋根板金だが、写真でもわかるように、貼り合わせの方向が縦並びになっているこのタイプでは、その部分だけを切ったり貼ったりすることが難しいらしい。結局、煙道に関わる4列ほどの板金を全部張替えることになった。

仕上げに取り掛かる

 解体してあらわになった立派なアカマツの梁材。これをなんとか現したい、だけど天井位置が高くなり過ぎて落ち付かなくなってしまう恐れも考える。そこのギリギリの線で、最終的には少しだけ見せることにした。まずは垂木を使ってガチガチの下地を組んだ。

下地は仕上がりを決める大切な作業!

 墨ツボで糸を張り、レベル調整。リフォームの難しいところが、どこも全部寸法が狂っているところ。どこに合わせて、どこまでそのズレを逃がしていくのか。これが素人にはなかなか難しい作業だった。

最後に断熱材を詰め込んで下地完成!

下地材はホームセンターで「グラスウール」を選択。自然素材にこだわりたい方はトコトンこだわれば良いと思うが、そこに時間と労力を取られることに今回は重きを置いていなかった。そして誰でも取り組み易い方法でやってみることを第一としていたので、所々にこういった選択をした。

 ちなみに調べてみると、こういった天井のことを「吊り天井」というらしい。

また現代の高気密住宅では、この断熱材、少しの隙間も許さないらしく、多少の隙間があるだけで断熱効果が半減すると謳っているらしい。そこら辺もざっくり感で、それでもできる限り隙間がないようタッカーで止めながら敷きならべた。

吊っている様子

 そして下地が完成され、ようやく仕上げ材を貼る。

漆喰仕上げにするか悩んだが、以前に購入してあった「アカマツ羽目板」を選択した。通称「アオ」と呼ばれる青変菌による変色が入ってしまったものを安価に入手してあった。

まったく気にならない!

厚さは12mm、幅105mm。これを丁寧に、フローリング用のビスで下地に打ち込んでいった。エアーの釘打機で「プシュプシュ」やれたらどれだけ楽だったろうか。。いずれ購入したいなとは思っている。

アカマツ羽目板を貼っている様子

 これで何とか天井が仕上がった!2か月近く掛かったかな。一番大変な作業だった!

アカマツの仕上がりを見て、妻が「良い~!感動で涙が出る~」と。最高のお言葉を頂いた!

③につづく。

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