我が家のリノベーション③床編

DIY

 今回は床編。キッチンとの間仕切り壁の取り壊しを最後の最後にした。それは床下に潜って悪戯をする猫対策のため。この床が決まれば、キッチン内で閉じこもっていた猫は晴れて自由の身になれる訳だ。加えて、寒い日が続くようになっていたので、いよいよ「薪ストーブを設置できるぞ」という期待感も高ぶっていた。

まずは解体から

 まずは丸鋸やバールを使って、床板を剥がしていった。丸鋸は床板の厚みに合わせて刃を出し、既存の根太を傷つけないように切っていく。根太については、傷みが酷いところや補強が必要そうな箇所は新調した。

解体中

 床板を剥がしてみると、スタイロフォームが適当に敷き詰められていた。本当に適当に。。。

そこら中隙間だらけだったので、敷き詰め直すところからスタート。

 その前に、土間からの湿気を防止するため「土間シート」を敷いた。その時の様子を写真におさめてなかったが、50mとか100m単位で薄いビニールシートがホームセンターに売っていて、それを床下全面に敷いた。重しは一般的に川砂などを敷くらしいが、今回は段ボールを広げて置いていった。

 余談に、気持ちのなかでは大量の炭を投入したかったが、「薪ストーブライフ」の期限が迫っていたので、今回は断念した。

天然乾燥した地域材で

 フローリングは、地域で育ったスギ材を選んだ。製材所に注文し、半年ほど天然乾燥させていた。

フローリング材は厚さが12mmとか15mmぐらいが一般的だと思うが、今回仲間と相談して30mmとした。昔の住宅はこのくらいの厚みをよく使っていたらしい。重厚感と足あたりが本当に違うので、かなりおススメ!

天然乾燥中のスギ板

床板の加工(本実はぎ)

 この無垢フローリングの加工は、仲間のリノベーションが先だったので、何かと参考にさせてもらった。

仲間のリノベでは、まず万能機で設計の厚みまで削る作業に入った。製材したスギ材の厚みは33mmだったので、これを30mmまで削る。しかし、これがなかなか大変だった。製材時の帯鋸は丸太を挽く際、挽き終わりの最後の方で、木材の硬さや素性によって刃が逃げてしまう。それにより手元の厚みと手先の厚みがまったく違くなってしまっていた。酷いのは40mmほどに。やってみてわかったことだ。

 そこで再度、製材所にプレーナー加工をお願いして、あらかじめ30mmに仕上げてもらった。1枚あたり数十円でやってもらったので、だいぶ効率よく取り掛かることができた。


 無垢板同士の接合は、一般的な「本実(さね)はぎ」という手法を採用した。その際必要な工具「ミゾキリ機」を仲間が持っていたので、これで凹凸をつくった。

写真がなかったので、参考までに楽天にあったものを掲載してみた。今の大工さんはほとんどこの手の工具を使わないので、ヤフオクでたくさん、しかも安価に出回っている。

加工後の板材

 さて、実際の本実はぎだが、折角の無垢材、きれいに1本通りに使いたいと思い、約3.5mをそのまま並べていった。通常、製品は6尺(1.8m)だが、そこはダイナミックに、自分の思うようにやれるのがDIYの醍醐味。

大変だったのが、実の加工の仕上がりにバラつきがあって、3.5mの長さをきれいに仕上げていくことが非常に難しかったこと。プロなら妥協が許されなかったかもしれないが、自宅なのでこれもDIYの醍醐味だ(と自分を慰めた)。

スギフローリング板をはめ込む

 凸の部分に、斜めにビスを打っていく。カネを出し、通りを見ながら何度も何度もやり直した。

薪ストーブ位置の基礎強化

 同時に行ったのが、薪ストーブを置く場所の基礎を強化すること。

薪ストーブ自体が約150kgあり、またその設置面にモルタルを打設する予定だったので、総重量が300~400kgぐらいになってしまう。これでは床面が下がるか、最悪破損する恐れがあった

そこで基礎となる束石を6つ追加し、大引となる角材を2本足して補強した。

大引追加で強化

モルタル打設

 薪ストーブの設置位置を床面より3cmほど下げ、そこにモルタルを打設した。1段下がっているので、ゴミを下に楽々掃ける。仲間のアイディア。これもかなりおススメ!

ミキサー中
モルタル打設

 補強した枠に24mmの合板と石膏ボード、さらにモルタル設置面にシーラーを塗布して打設した。

ちなみに土木系大学を卒業した私だが、学んできたことがまったく役に立たないことを思い知る。

2回に分けて打設したのだが、2回目の水分量を間違えてしまい、びちゃびちゃなモルタルになってしまった。硬化後の収縮が大きく、ひび割れがちらほら。

また、コテで平らに均す作業が難しく、少々ムラになってしまった。

やってみないとわからないな!

また折をみて、仕上げモルタルなどで修正しようと思う。

 そんなこんなで床の仕上げが完成し、晴れて薪ストーブが置ける状態になった。

④につづく

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