昨日の取材を受けて、あらためて今の仕事、森林・林業について振り返ってみた。
「なぜ、この仕事に携わっているのか?」という問いもあったので。
現在に至るまで、今まで本当にいろんなことがあったけど、はっきり言えるのは、
「この仕事に就いて良かった」。
そう心からそう思えるようになったことに気づく。
ただ私の場合、最初からこの仕事に向かってやってきた訳ではない。
その時その時の出会いやご縁があって、目の前のことをがむしゃらにやってきた結果が今、といった感じだ。
山林取得に思うこと
そんなこんなをいろいろ考えていたら、こんな動画をみつけた。
番組の趣旨は、安易な山林取得は後悔のもとで、最近のちょっとしたブームに警鐘を鳴らすといった内容だ。
確かに、私も所有している立場からして、まったく異論はない。
「山主」さん達は森林に価値を見出せずに困って売却するわけだから、単に「安い」という理由だけで安易に手を出すのは危険だろう。
そこにはやってみないとわからない理由があるということ。
私自身もまさか山主になるなんて思ってもみなかったことだし、仕事を通じて、今では本当に所有する悦びを感じてはいる。
森林に魅力を感じ、そして明確な目的があるのであれば、こんなチャンスはない。
最初は不安だろうから、私が微力ながらもそんな方に寄り添っていきたいとも思っている。
勇者ハマーダに思うこと
動画内で登場する奇怪な「勇者ハマーダ」。
「村をつくりたい」と、その先の20年、30年を覚悟した勇敢なる若者。
なによりイキイキとしていて、本当に楽しそうにみえた。
こんな若者がいるなんて面白過ぎて、もし近くにいるんだったらお手伝いしたい。
森林は、木材のみならず、身近な山菜やきのこ、そしてあらゆる動物の住処にもなっている。
人間だけでない多様な「生き物」が存在する。いや、目では見えない世界が広がっていると言っていいだろう。
そんな「恵み」には、いつも「危険」が隣りあわせにある。
便利で安全な現代の暮らし。
森林に関わるということは、自分の思い通りにはいかない、不便で危険な世界に飛び込むということ。
そして孤独も付きまとう。
そんな森林に、現代の若者が敢えて関わるのは、一体何故なんだろうか。
私も都会暮らしを経験しているが、考えてもみれば、便利で安全といいつつも、どこかしらで何故か、誰しもが「不安」を感じながら生きはいないだろうか。
森林に関わるようになって思うことは、日々「恵み」と「危険」を隣りあわせで感じることで、生きている実感というか、それが「安堵感」に繋がっているんではないかと思えるようになった。
孤独も「自由」の裏返し。森林にいると自由になれる。個人的にはこれが大きい!
私がこの仕事に魅力を感じる一番の理由はそれかもしれない。
勇者ハマーダに学んだ(笑)。
山林売買の斡旋
ここで登場する「山いちば」さん。
確か関西の会社で、以前にご縁があって一緒に森林を調査したことがある。
なぜ青森まで?
と質問を投げかけると、サイトを立ち上げてから日本中から問い合わせがくるようになったんだとか。
もちろんその費用は先方持ち。現地の方に案内をお願いしているんだそう。
そう、仲介する業者に、日本中の森林の状況なんてわかるはずもない。
同じ地域に10年以上いる私だってようやくなんだから。
だから初心者は、安易に取得するのはやめておいた方が良い。
でも前述したように、森林に魅力を感じ、何か目的があるのであれば、ぜひトライしてみてほしい。
サイトを立ち上げたりは考えていないが、私もそんなサービスをやっていきたいと思っている。
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