森林を所有する楽しみはたくさんあります。例えば、
- 木を育てて収穫できる(←当たり前ですが)
- 共に育む悦びを実感できる
- 自然の恵み(山菜など)を得られる
- のびのび、ゆったりと森林浴ができる
などです。
これは自ら森林を所有してみないとわからない楽しみや面白みかもしれません。
そのなかでも安定的な楽しみを提供してくれるのが、「きのこ栽培!」
カマドのキノコ栽培の状況をご紹介しながら、
はじめての方でも原木栽培をはじめたくなるよう頑張って解説します。
原木きのこ栽培の基本
栽培方法は、原木栽培、菌床栽培、堆肥栽培、林地栽培の4種類あるようです。
キノコの生育条件によって変わるようですが、ここでは原木栽培のみとしましょう。
キノコの種類と原木の樹種
キノコの種類と適した原木(樹種)の一部です
キノコ/樹種 | コナラ | サクラ | クルミ | クリ |
椎 茸 | ◎ | △ | △ | △ |
なめこ | 〇 | ◎ | ◎ | △ |
ひらたけ | ー | 〇 | ◎ | ー |
まいたけ | 〇 | ー | ー | ◎ |
我が家で栽培しているキノコと比較的入手しやすい樹種です。
日頃から森林をよく観察していると、どんな場所にどんなものが生えているのかが感覚として身についてくるので、キノコの種類と樹種の関係をみるとそのうちに「なるほど!」と思えるようになります。
原木と種菌の入手方法
次に、原木とキノコの種菌の入手方法ですが、
- ホームセンターで購入する。
- 森林組合に相談する。
- 原木は自分で用意(伐採する)して、種菌はネット等で購入。
こんな3パターンになろうかと思います。
注意点ですが、キノコの原木が今非常に高騰しています!
コナラをはじめとして、キノコ原木を収穫できる森林資源が少なくなっていること、そもそも原木生産に手間が掛かること等、いろいろ原因はあると思います。確か、産地だった福島県が放射線の影響から出荷できないと聞いてから、現在までずっと高騰していますね。10年前までは1本180円ぐらいだったと思いますが、先日ホームセンターで見たものは、
なんと990円!
いくらなんでも高すぎです。
ご自分で用意できる方はいいのですが、そうではない方はお近くの森林組合などに相談するのが一番だと思います。
種菌は、ホームセンターや森林組合でも取り扱っていると思います。確認してから伺った方がいいですね。最近はネットでも購入できますが、できれば原木も併せて森林組合などで購入したいですね。いろんな情報が聞けるかもです。
この際、種菌にあったサイズのキリが必要ですので、この辺りもご注意を。
栽培方法
栽培方法は、キノコ種菌にある説明書を良く読んで行うのが良いのです。
しかし、栽培する地域や環境によってもぜんぜん違ってくると思うので、
経験者などからコツなどを聞いておくとより良いかと思います。
基本事項として、
- 原木は休眠期に伐採したもの(水分や養分がなるべく含まれない状態のもの)
- 原木が腐朽したり乾きすぎたりしないよう保管・養生に気を付ける(倉庫などに)
- 植菌したあとは水分をたっぷり含ませ養生を十分にとること(ビニールなどで被せる)
- 菌が十分に回ったところで、適度な光(気温)と湿潤環境をつくってあげる。
カマドは、スギ40年生くらいの山林に植菌した原木を置いています。
妻の実家では、家の軒下に置いて栽培を楽しんでいます。
注意としては、雨時に泥はねがないようにすることです。
猫などのおしっこも避けたいですね。余計な菌が邪魔しますから。
キノコ菌が十分に回り、栽培環境が良好であれば、原木の腐朽とともにキノコになっていきます。
コナラは樹木として比較的しっかりとしていて、腐朽するまで1年以上掛かると思います。
ですので、キノコが出始めるのは栽培をはじめてから翌年以降になるかと思います。
一方で、クルミやハンノキは腐朽が早いので、栽培をはじめてからその年にキノコが出始めることが多いと思います。ただし、腐朽が早い分、朽ちてキノコが出てこなくなるのも早い、ということになります。
失敗の連続から学んでいる
ということで、今年のキノコ栽培状況ですが、
「椎茸」⇒収穫が遅れ(すぎて)巨大化(笑)
仕方ないので干しシイタケにしてみることに(失敗)
毎日収穫できますので、まだまだ楽しんでいます。
「ひらたけ」⇒コナラの原木に植菌して失敗。その他、「なめこ」と「ナラタケ」です。
これがキノコ栽培の楽しみです。失敗から学ぶことが多いですね。
自分で栽培したキノコは格別に美味いです!
さてさて、今年はマイタケも増やそう!
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