まだまだ続くコナラの植栽

森のこと

終日曇りの予報だったが、横殴りの立派な大雨。

ここ数日の雨で林産班はずっとお休みだったが、これでは今月の稼ぎにならないと、勇み足で現場に向かってくれた。

一方、造林班はここ数日の悪天候にもめげずにずっとコナラの植林。3.3ha×3,000本で植栽本数は約1万本だ。

コナラ苗木は下写真にあるように1mを超すほど生長している。時期も時期で、既に葉も付けており、これを畑から山へと移植するという訳だ。

もちろん、畑の段階で根を傷めているし、葉があることによって山に植えても土と活着ができてなければ、光合成活動をしても根から水や養分を取り込むことができない。だから一般的には芽吹く前に山へ植えてしまいたいところなのだが、限られた労力で一斉に同じタイミングに植林することが問題を難しくしている現状にある。地域全体を考え計画的にやれよ!といわれそうだが、確かに反省と課題ばかりに迫られている。

コナラ苗

そうは言っても、とにかく進めながら改善していかなければならない。この現場も実は3年も待たせてしまっていた。

なんとかして今年やらなければ、結局次から次へと追われる一方になってしまう。

また、苗木屋さんにもコナラの必要分を以前からお願いしていた手前、どうしてもこれ以上先延ばしすることができなかったという訳だ。

ではどうしたのか?

この葉っぱの付いた苗木の状態で通常通り植え、それから両手で下から葉を「パラパラ~」とむしり取る。

少なくとも光合成生産はできなくなり、うまくすればこの夏場に新根が発達し、同時に新しい枝葉を付けていくだろうと目論んでいる。

今まで結構こうやってきた経験則があるんだが、絶対に大丈夫とも言い切れない。まずはちゃんと活着してくれるまで気が気じゃないのは事実である。

スギ苗

東京では梅雨が明けたそうだが、こちら青森でも季節の移ろいが例年よりも早いような気がする。

林業は自然の赴くままに、それに寄り添いながら一緒に育んでいく仕事なだけに、ホント忙しくて仕方ないね。

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