出荷待ちのアカマツ材・虫害、青変菌が入る前に

木のこと

アカマツ材の一部が青く変色するブルーステイン。これは青変菌による変色である。

青変菌が入った材は、見た目は変わるのだが、強度や組成には変化がないそうだ。

また、そこからカビなどが生えることもないので、人体への影響もないといわれている。

しかし、木材業界ではこの青変を「アオが入った」といい、使い物にならないとされてきた。

青変が入ってしまう前に充分に乾燥できればいいんだが、製材所の乾燥機にも限りがあるため、必要以上の供給は難しい。

青変

冬から春に掛けて伐採した丸太。春先に伐採した丸太は徐々に青変が進行していた。

慌ててトラックを手配したんだが、手遅れになると最悪、チップ材になり兼ねない。何とかこれだけは避けねば。。。

4m材
一番大きいもので68cm

そのほか、4m材のアカマツもまだまだ大量に。

そのなかで、現場の都合上で伐らざるを得なかった優良大径材が5本ほど残ってしまった。

これは私が担当したものではなく、ほかの者から依頼されたものだ。

数社に問い合わせたが、「この時期のアカマツ」を敬遠してか、みんなに断られてしまった。

「製材さえしてしまえば」と思うところだが、青変を考慮すると直ちに乾燥機に入れて、菌の繁殖を抑えなければならない。

どの製材所もこの対応ができないほどに忙しいらしい。

困った!困ってしまった!

今朝作業員とトラック運転手とでそんな話をしていたら、

「チップに持っていっちゃえ」

と軽口を叩かれたので、

「簡単にそんなことをしたら、バチがあたる!」

と、ちょっとキツめに申し伝えさせてもらった。

山の仕事に携わる者としての心得を忘れてはイカンのだよ!

ともかく、アカマツに限らない話ではあるが、伐採計画をきちんと立てて取り組んでいかなければならない!

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