(Oさんが持ち込んだコナラとクリの4m材)
伐採が終わった現場に向かい、植林に向けた作業の確認をした。
ふと、伐根が目に留まる。うん、結構上手だね!



伐木マニュアルでは、
- ツルは伐根径の1/10を目安。
- 追い口の高さは、受け口高さの2/3程度
- 受け口深さは、伐根径の1/4以上
などと、伐木作業における危険の防止(安衛則第477条)関係で、受け口の深さとツルの確保について義務付けられている。
もちろん立木の状態や現場の状況などによって、マニュアル通りにはいかない場合もある。
しかし、林業の現場は事故が多いのも事実。そのため、年々規制が厳しくなっている現状下にある。
ちなみに、この伐根から何を思うか?チェンソーマンの技量が見えてしまうところだが、時にこうやって形を眺めてあげることも大切なのだ。
ちなみにツル幅が大きいのは、重機が近くにいたのかな・・・。みたいに推測してみる。

ところで、いつもお世話になっているOが、早朝からまた丸太を運んできた。
クリ2本、コナラ2本。どちらも太いうえに、丁寧に4.1mで伐って運んできてくれた。
う~ん、どうしよう?
クリの直材は、長く取れれば取れた分、確かにいくらでも売れる。土台角を基本として、建築用材としての用途があるから。
しかし、コナラの長材は難しい。4mでとっても、よほどの良材でない限り高値がつくとは思えない。基本の2.3mが一番走りがいい。
それにしても70を超えるこのOさん。こんな大木をいつも伐ってくるのはいいんだが、ちゃんと基本に忠実にやっているのだろうか。正直心配だ。
ベテランの方ほど基本を軽視する傾向があり、実際、労災も高齢の方が多いのが現実だったりする。
今度、実際の作業を拝見させてもらわなければならないな。
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