謎のスギ枯れと境界確認

森のこと

本日のお問い合わせ2件。

スギ枯れ

1件目は、「あちらこちらでスギが枯れている」というもの。

通報のあった辺りをパトロールしてみると、確かに不自然な枯れがポツリポツリと目立っていた。

群生的にひと纏まりに枯れているというよりは不規則な感じ。

病虫害が原因であれば纏まりがあろうものだが、まったくランダムな状態で、その原因がどうにも推測しにくい。

今までこんな状態は見たことがない。

同業者たちは「ブロイラーの近くが枯れている」「それが原因だ」

と言い切っていたが、どうもそれが原因とは断言できなさそうだ。

スギ枯れ

スギの葉の緑色は光合成によって生産された葉緑素。冬場になるとその生産活動が大幅に減少する。

そして葉に蓄えていた葉緑素を冬場に解体し、それによって得られた糖分を細胞液の中にため込み、スギ体内の細胞を凍りにくくするんだそうだ。

だから冬場は変色し易い。また例え葉が茶色くなったといっても、ポキポキ折れるぐらいでなければまだ枯れているわけではない。

この春、だいぶ長い期間、雨が降らず、春の生産活動の開始に伴って、水分・養分の供給が伴わなかっただけではないか?

そんな考察をしてみたが、確かなことはいえない。この茶色が梅雨時期までに緑色に回復するのか注視が必要だ。

いずれにしても確かな答えは申し難いので、研究機関に相談することにした。

境界確認

もう一件は、以前に所有者からご依頼頂いていた境界確認。

過去ブログ→一気に芽吹きだした山菜・仕事の合間の収穫… | カマド日記 (kamado-company.com)

先週末、道路の刈り払いを終えたので、GPS機器を準備して境界を歩いてきた。

GPSで位置確認
刈り払いとピンクテープで目印

境界を確認するのは2筆分。

もちろん、2筆に隣接する箇所を確認しなければならないので、おおまかには、3ラインの境界を確認した。

写真にあるように、機器で位置を把握し、そこからライン通りに林内を歩く。

しかし、林内はスギ樹冠に覆われているため、機器を持って林内に入ると途端にGPSがキャッチできなくなる。

開けたところで衛星を確実にキャッチし、そこからブルートゥース等で通信するものもあるが、現状では手持ちのものしかない。

おおよそ3ラインすべての境界を把握できたが、1ラインだけはっきりしなかった。

はっきりしなかったとは、「この木がどっちのもの?」という感じのものが3本ほどあった。おおそよ把握はできたんだけどね。

これ以上白黒はっきりつけるとなると、測量士に依頼するか、隣地の方との協議が必要、ということになる。

境界問題については、こちらも過去ブログから→森林の境界不明問題。どうやって対処する? | カマド日記 (kamado-company.com)

さて、明日から3日間、会計検査員による造林補助事業の実地検査。

現場も書類も揃ってはいるが、何かと宿題を求められたりするので、徹夜の日々が続くかもしれない。

体力勝負。体調が回復して良かった。

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